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カテゴリ: スマイルニュース

今できる事から始めてみよう!

今年は早くも梅雨明けで、夏が到来しましたね。暑さで食欲がでない方も多いのではないでしょうか。

「食べることは生きること」

夏はのどごしの良い物など工夫して夏バテしない体を作りたいですね。

何でも美味しく食べるためには、健康な歯であってこそだと思います。

食事は噛むことが何より大事です。よく噛むことは胃や腸への負担軽減になるのと、脳への刺激にもなります。

また、良く噛むことは肥満防止にもつながります。

そのために、今できる事から楽しく無理なく始めてみませんか?

皆様、生活環境はさまざまです。だからこそ、自分なりの今できる事をみつけて実践する事ができたら20年後、30年後もきっと何でも噛める健康なお口でいられると思います。

そのためにも、虫歯予防・歯周病予防の方法を是非知って下さい。

歯磨き、フロス、歯間ブラシ、フッ素、うがい、キシリトール、食事のコントロール、等々様々な予防方法があります。全部うまく取り入れられれば良いですが、それはなかなか大変なことだと思います。

その中でご自身のお口の中がうまくコントロールできて、健康を保てる状態にもっていければ良いので、ご自身の生活スタイルを考慮したホームケアの方法を取り入れてみて下さい。

では、自分に合った予防方法はなんだろう?と迷った時は経験豊富な歯科衛生士がお手伝いさせていただきます。

歯磨き、フロス、歯間ブラシとどれも使い方ひとつで歯垢除去率は雲泥の差が出ます。

そのどれもが、しっかりと歯垢を落とすためにはある程度の時間がかかります。それができれば理想的です。ただ、忙しくて毎日やるのは難しい方や苦手な方も多くいらっしゃると思います。そのままでは将来、虫歯や歯周病が心配ですね。

そんな時はその中でできる最善の方法を一緒に見つけてご提案します。今できる事をやってみて下さい。

そんな中で、生活スタイルの変化や気持の変化も必ず起こります。その時々に合わせて変化していければと思います。

是非、上手な磨き方をマスターしていつまでも素敵な笑顔を保って下さい。

 

 

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歯ブラシ選びのポイント

皆さま、歯ブラシを選ぶときは何をポイントに選んでいますか?

クリニックで歯科衛生士が歯ブラシを処方させていただく場合は、お口の大きさや使われる方の健康状態(口腔内・全身)も含め選んでいます。

適切な歯ブラシを選ぶのはとても大切です。今日は自分で適切な歯ブラシを選ぶポイントをお伝えしたいと思います(^^♪

 

① 歯ブラシの硬さ

歯肉が健康な方はふつう、歯肉が腫れて痛い方は歯肉を傷つけないためにやわらかめがオススメです。腫れている時は機械的刺激を受けやすいために歯ブラシで傷つきやすく、さらに腫れさせてしまう場合があります。歯肉の腫れや痛みが落ち着いてきたら、ふつうに変えても大丈夫です。やわらかめのままだと、どうしてもこしが少なく歯垢を落とす力が弱いからです。また、どの状態の方も硬めはあまりオススメ出来ません。歯肉を傷つけてしまったり、歯肉退縮を促してしまう心配があります。

② 歯ブラシの大きさ

一番オススメしたいのは、お口の大きさに合った奥歯まできちんと届くコンパクトタイプの歯ブラシです。隅々まで届くのが大切です。

ただ、例外もあります。手の細かい動きが出来ない方やコンパクトタイプで細かく磨く事が苦手な方。そこであえてオススメするのが、ブラシの面積が大きい歯ブラシです。大きい歯ブラシにする事で全体を端的にブラッシングする事が出来ます。隅々まで磨く事は難しいですが、まずお口の歯垢を減らすことを目的とします。

③歯ブラシの毛先の形状

歯周病対策には毛先が細いタイプの歯ブラシがオススメです。お子様や虫歯予防対策にはふつうの毛先(ラウンド毛)がオススメです。その2つを掛け合わせた歯ブラシもあります。

 

①~③を自分の状態に合わせて組み合わせてみて下さい。きっとしっくりくる歯ブラシに出会えると思います。そして、ブラッシング圧とストローク幅に気を付けて効率よく歯垢を落として下さい。

ただ、どんなにしっくりくる歯ブラシを使ったとしても歯の間は歯ブラシでは磨けません。1日1回はフロスもしくは歯間ブラシで歯の間のケアを行って下さいね。歯の間は特に虫歯好発部位です。歯ブラシだけのケアではどうしても虫歯を防ぐことは難しいです。

ぜひ、自分に合った歯ブラシで毎日気持ち良く磨いて健康を保って下さい!(^^)!

 

 

 

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オーラルフレイルの予防は健康寿命をのばす!

SUNSTAR歯科情報誌にオーラルフレイルの記事が掲載されていました(^^♪

 

心身の老いは感じるけれど、まだまだ介護は必要ない。

そんな健康と要介護の中間段階を「フレイル(虚弱)」と言います。

「オーラルフレイル」とはフレイルの症状の中でも比較的早い段階で起こるもののひとつです。まだ老化なんて、と言う方も、将来要介護にならず、健康で自立した生活を維持するためには、老化のサインのひとつとも言える「オーラルフレイル」を見逃さず、対処・予防していくことが欠かせません。

まず、「栄養(食の偏りを無くすための口腔機能維持)」「社会性(社会に出て、積極的に活動すること)」「運動(筋肉量の維持を目指した日常の活動)」の3つの要素を三位一体として、バランス良く保つことがフレイルを予防し、健康長寿につながる秘訣です。

特に「栄養」では口腔機能の維持が大きく関わります。歯を失ったり、むせたりして、食べこぼしの症状が見られてくると、食事がしにくくなり、栄養バランスの乱れや低栄養状態へとつながります。そこから筋肉量が低下しフレイルとなり、最終的には寝たきりで社会活動ができなくなってしまいます。

オーラルフレイルの症状

⦿ 食事でよく食べこぼすようになった

⦿ 硬いものが噛めなくなった

⦿ むせることが増えた

⦿ 滑舌が悪くなった

‥‥。このような症状はありませんか?ささいな症状ですが、これが「フレイル」への第一歩です。

 

そこで、簡単なオーラルフレイルチェック方法があります。

①「パ」「タ」「カ」をそれぞれ続けて発音

②5秒で何回言えるか数える

③1秒あたり6回、つまり5秒で30回以上発音できていれば、お口の状態は健康

①~③を試しに行ってみて下さい!(^^)!

 

そしてオーラルフレイルチェックの「パ」「タ」「カ」に「ラ」を加え、「パパパ、タタタ、カカカ、ラララ」「パタカラ、パタカラ、‥‥‥」と続けて発音します。

これはパタカラ体操と言って、できるだけ大きな声で、はっきりと声を出すことで食べるための機能を高めるトレーニングになります。

‥‥ 食べ物を口からこぼさない唇の働き

‥‥ 上あごにしっかりくっつく舌の働き(食べ物を押しつぶす・飲み込む)

‥‥ 誤嚥せずに食べ物を食道へと送る筋肉の働き

‥‥ 舌全体を上下にしっかり動かす働き

このパタカラ体操と、専門的なプロフェッショナルケア(歯石除去や症状の早期発見)&毎日のセルフケア(適切なブラッシングや洗口)がオーラルフレイルの予防・改善に大きく役立ちます。

 

老化は足腰ではなく、お口から( ^)o(^ )

(出典:SUNSTAR歯科情報誌)

 

 

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リグロスの遺伝子組み換え技術について

リグロスは、遺伝子組み換え技術により大腸菌を用いて製造したトラフェルミンという成分を主成分としております。
過去に遺伝子組み換え食品等が問題になったのは、食物そのものの遺伝子に操作をしているため、そのような食物を口に入れて人体への影響がないかといった懸念がありました。
リグロスに関しては、成分であるトラフェルミンは元々ヒトの体内に存在する物質です。
この物質を人工的に作り出すために、ヒトの遺伝子を大腸菌に組み込んでいるため『遺伝子組み換え』の文言がついております。
ただし、実際に体内に入る成分であるトラフェルミン自体はヒトの体内に存在するものと同じであり、遺伝子が組み替えられたものではないため安全性に問題はございません。

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予防歯科は未来の自分への先行投資

将来を見据えて、皆さま様々な事を行っていると思います。

その中で、「お口の健康に投資する価値」は将来お金では買えない貴重なものではないでしょうか。

歯周病はサイレントディジーズと言われ、気付かないうちに進行していく病気です。そう考えると始めるのは早いに越したことはありません。症状が出てからではすでにだいぶ進行していますので遅いのです。10代後半から20代で始めるのをお勧めします。

しかし、一人で予防歯科を実践するのはとても難しいです。歯科衛生士と二人三脚で予防歯科を始めてみませんか?

まず、今の口の中の状態を調べて将来のリスクを調べます。それを元にご自身に合ったセルフケアをご提案します。虫歯予防がメインなのか歯周病予防がメインなのかによっても使うブラシも変わります。

ちゃんと磨いているつもりでも、調べてみると磨き残しが思った以上にあったりします。そして、大抵の方がいつも同じところに磨き残しが存在し、そこがリスク部位となり、虫歯菌や歯周病菌が増殖していきます。

ここでお伝えしたいのが、適切なセルフケアを身に付ける事が何よりも重要という事です。定期的にクリニックへ通い、プロフェッショナルクリーニングする事も大切なのですが自分でセルフケアが出来てこそ活かされるのがプロフェッショナルクリーニングです。

まず、正しい磨き方を歯科衛生士に聞きにクリニックへいらしてください。そして歯を守る方法を知って下さい。知らないのは損ですよ!

この小さな一歩は大きく未来を変えてくれるはずです。大げさに聞こえますが、それくらい価値のあることなのです。

そして未来を変えるのは他の誰でもない、あなた自身です!歯を守る方法を知った後、その知識を実践していくかどうかは自分次第だからです。

ぜひ、早くから予防歯科を学び、実践していただきたいと思います。歯への投資は続けることで将来につながります。

「定年した人が後悔すること」の1位が歯だそうです。入れ歯で苦労されている方がとても多い…

「あの時ちゃんと予防をしていれば…」と後悔される方が一人でも少なくなればと願います。

 

 

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歯磨剤に配合されているフッ化物濃度

皆さま、フッ素が虫歯予防に効果的だということはすでにご存知の事かと思います。

歯科医療従事者向け冊子にこのような記事がありました。

昨年の今日、1,500ppmを上限とする高濃度フッ化物を配合した薬用歯磨剤が、厚生労働省から医薬部外品として承認されました。

これにより、国内上限が1,000ppmを超え、これまで日本国内では手に入らなかった1,000~1,500ppmのフッ化物配合歯磨剤が、スーパーやドラッグストア、歯科医院で購入出来るようになりました。

では、1,000ppmから1,500ppmへフッ化物濃度が上がることにより、どんな虫歯予防効果が期待できるのでしょうか。

WHOのテクニカルレポートでは1,000ppmを超える濃度のフッ化物配合歯磨剤では、濃度が500ppm上昇するごとに虫歯予防効果が6%増加すると述べられています。

また、米国国立疾病管理予防センターの報告では「6歳以上のう蝕リスクの高い人にとって、1,500ppmのフッ化物配合歯磨剤は有益であろう」と述べられています。

さらに、ウメオ大学(スウェーデン)が行ったフッ化物配合歯磨剤のシステマティックレビュー研究によれば「1,500ppmのフッ化物配合歯磨剤は、1,000ppm歯磨剤に比べて若年永久歯列にとって、9.7%う蝕予防効果が高いエビデンスが認められた」と報告しています。

次に、高濃度フッ化物配合歯磨剤の使用についての注意点です。

6歳未満のお子様への使用は控えて下さい。

基本的には15歳以上が1,000~1,500ppmの高濃度フッ化物配合歯磨剤の使用が推奨されています。

フッ化物は摂りすぎると急性毒性と慢性毒性が起こります。ただし、虫歯予防としてフッ化物配合歯磨剤を日常的に使用する分には、危険性はありませんので過剰に怖がる必要はありません。

ISO、WHO、米国歯科医師会などでは、6歳未満の子供に対するフッ化物配合歯磨剤の使用に制限を設けています。しかし日本では、フッ化物の全身応用(水道水フッ化物添加)を行っていないため、正しい量を使っている限り心配はありません。

今後は、6歳以上で虫歯リスクが高く、歯科医師が必要と判断した場合には、高濃度フッ化物配合歯磨剤を使用するケースも出てくると思います。

15歳未満のお子様は歯科医師の判断のもとで使用する事をお勧めします。

最後に、高濃度フッ化物配合歯磨剤の使用は基本的に15歳以上の虫歯リスクの高い方に是非使って頂きたいと思います。特にお勧めしたいのは、

・ミュータンス菌レベルが高い方

・かぶせ物などの修復物が多い方

・唾液が少ない方

などの虫歯リスクの高い方です。

上手に高濃度フッ化物配合歯磨剤を活用して下さい!(^^)!

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リグロス歯周組織再生療法

リグロスは、健康保険適応の歯周組織再生療法です。

歯周病は進行するまでに自覚症状の少ない病気です。そのため、気付いたときには病気が進行して、歯を支える歯槽骨などの歯周組織が破壊され、歯を抜かなければならない場合もあります。

歯周組織再生療法は、歯を支えている歯周組織を再生する治療法です。この治療を受けることで進行した歯周病でも歯を抜かずに治療出来る可能性があります

適応症または禁忌症の診断を適切に行い、治療スケジュールをたてていきます。

全ての歯周病に適応するわけではありません。まずは、診査・診断が必要です。

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虫歯になりやすい人と、虫歯になりにくい人

ミュータンス菌や乳酸菌は虫歯になる原因菌として良く知られています。

口の中にはこれらの虫歯菌が住み着いています。特に食事やおやつの後は虫歯菌が大喜びで活躍し、酸をつくります。

しかし、人によって虫歯菌の酸を作る強さが違います。酸を作る強さが強い人ほど虫歯になりやすいと言うことです。虫歯菌が虫歯を作ろうとする力アタックパワーと呼びます。

お口の中では食事のたびに脱灰と再石灰化が繰り返されています。脱灰する力が再石灰化の力より勝れば、歯は次第に脱灰が進み柔らかくなり、穴(う窩)が出来てしまいます。

では、アタックパワーが強くなる原因は何でしょうか。

主な原因としては、酸性の食事や飲み物を頻繁に摂取していることがあげられます。摂取する量よりは、摂取回数が重要です。例えば、ジュースやソーダを1日にグラス1杯飲んでも問題はありませんが、1日を通して56回ちびちびとのんでいると問題があります。

特に柑橘系のジュースは滴定酸度(酸性度、水素イオンの量、または水酸化ナトリウムなどの溶液で中和するのに必要な量)が高く、中和するのにはより多くの唾液が必要になります。

その他にも何らかの原因で唾液が出にくくなるとアタックパワーが強まります。例えば、薬の副作用で起こる事はよくあります。

歯肉が退縮して、歯の根の部位(歯根面)が露出している場合、アタックパワーが強いとその部位はさらに虫歯になりやすいです。なぜならば、歯の根の部位(歯根面)はセメント質と言う、エナメル質よりも柔らかい組織だからです。もともとは、歯肉に覆われて守られている場所ですが、強いブラッシング圧がかかったり、かみ合わせで負担がかかると歯肉退縮が起こり露出する事は多々あります。的確なブラッシングと、フッ素などでのケアがとても重要で効果的です。

 

 

人の唾液は、口の中の酸を中和し、虫歯菌から歯を守ろうとします。しかし唾液が酸を中和し、歯を守ろうとする力も人によって差があります。この酸を中和し、歯を守ろうとする力ディフェンスパワーと呼びます。

これは、率直に唾液の分泌量が少ないとディフェンスパワーは弱くなります。日頃から食べ物は良く噛んで唾液の分泌を促していくと効果的です。

また、ストレスやプレッシャーも過剰に感じていると、唾液の分泌が減少する原因になります。現代社会、多かれ少なかれ誰でもストレスを感じていると思います。なので、ストレスも上手に発散してため込まない事はとても大切ですね。

 

自分は虫歯になりやすい人かな?虫歯になりにくい人かな?と心配な方や気になっている方は、是非ご相談下さい。

 

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患者さんを本当に幸せにする歯科医療とは

歯科雑誌にこのようなタイトルの記事が載っていました。

1970年代にアメリカで活躍したDr.バークレーと言う歯科医師がいたそうです。

今でこそ予防歯科が重要な事は広まっていますが、当時のアメリカは治療中心の歯科医療で、Dr.バークレーも始めは治療中心の歯科医療を提供していました。

しかし、彼はある経験を機に「これじゃいけない。患者さんを本当に幸せにする医療を行わなければ!」と生き方を180度変えたのです。

 

では、Dr.バークレーの言う『患者さんを幸せにする歯科医療』とは、どういったものなのでしょうか?

歯は‘‘ものを噛むための道具”ではなく、‘‘その人の人生そのもの”と捉えていました。

 

治療中心の歯科医療のままでは、治してもまた疾患が発症し、治療するの繰り返し。

終わりもなければ、どんどん悪化する一方です。

もちろんのことですが、発症してしまった疾患は的確に診断して、きちんと治さなければいけません。

その為、医療従事者は高度な治療技術を習得するために日々研鑽します。

その上で、予防の大切さを伝え、実行してもらえるように導いていく。

しかし、伝える事、相手の行動を変える事は簡単ではありません。

私達も日々の診療で、伝える難しさを実感します。

 

そこで、Dr.バークレーは歴史やマネジメントの本、心理学の本をたくさん読み、歯科の勉強ではなく、人間についての勉強をしました。

そしてつかんだのが、「その人自らの意思を引き出すことが生涯歯を守ることにつながり、幸せをもたらす」と。

そして、なぜ今Dr.バークレーの哲学を広めるきっかけになったかをこの様に書いてありました。

 

先進国は今、‘‘人生100年時代”を迎えています。日本においても2050年までに、100歳以上の人口が100万人を突破する見込みでそうです。

将来の時間が増えれば、それだけ生き方の選択肢も増えるでしょう。

この先長い人生を寝たきりの状態で生き延びるのか、それとも健康で自分らしくおもうがままに歩むのか。

国民1人ひとりが自分自身の価値観を持って生き始めているのです。

 

この記事を通して、本当の歯科治療とは何なのかを私達医療従事者一人ひとりが、今一度深く考えて本質を見失わずに伝えていく事で、一人でも多くの方を幸せにする手助けが出来ると改めて考えています。

「歯だけをみていたら患者さんは不幸になる。自分はもっと、人の幸せのために生きていきたい!」

Dr.バークレーの言葉です(^^♪

この言葉を生涯忘れずに進んでいこうと思います。

 

(出典:タフトクラブ)

 

 

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認知症と歯周病

歯周病が認知症の症状を悪化させることが研究によって解明されたことが、1月6日朝日新聞に掲載されていました。

『認知症の6割を占めるとされるアルツハイマー病は、脳の神経細胞の中にアミロイドβというタンパク質の「ゴミ」がたまり、神経細胞が徐々に死滅することが原因と考えられている。

研究グループは、アルツハイマー病を発症するマウスに歯周病菌を感染させて、歯周病ではないアルツハイマー病のマウスの脳と比較した。5週間後、歯周病のマウスでは記憶をつかさどる海馬でアミロイドβの量が約1.4倍に増えていた。

さらに、記憶学習能力を調べる実験でも、歯周病のマウスでは認知機能が低下していたという。

歯周病のマウスの脳内では、歯周病菌から出ている毒素や、免疫細胞が細菌を攻撃するために出す色々なタンパク質(サイトカイン)が増えていた。それによって、アミロイドβが作られる量が増えたと考えられるという。』

この記事を読んだ時、歯周病予防の重要性を再認識するとともに、皆様にお伝えしていかなければと強く思いました。

まさに、健康寿命を延ばすために予防歯科はなくてはならないものであります。悪くなってから受診するのでは手遅れになっている症例も多く、てのほどこしようが無い状態の方も多くいらっしゃいます。悪くならないように検診を受けることが大切です。

また、歯周病と全身疾患は以下の疾患とも深い関わりがあることは研究で明らかになっています。

●狭心症・心筋梗塞

●脳梗塞

●糖尿病

●低体重児出産・早産

●骨粗しょう症

●関節炎

●腎炎

●メタボリックシンドローム

歯周病によって、これだけ様々な疾患にかかりやすくなるリスクがあるのです。

歯周病は自然治癒することがありません。

また、サイレントディジーズ(Silent Disease:静かなる病気)とも表現されるようにひどくなるまで病気と自覚されることことの少ない病気です。

症状がでてからでは遅いと考えて頂ければと思います。

まず、自分が歯周病にかかっていないかを歯科医院で定期的に精密検査を受けることが大切です。

以前、歯周病にかかったが症状が良くなったという方は再発しないように定期管理を受けることが大切です。

歯周病は1度罹ると再発しやすい疾患です。自己管理だけでは良い状態を保ち続けるのは大変難しいと思います。

歯周病は万病のもとです。

是非、検査・予防を始めて下さい。

治療費の面からも、歯周病に罹患してしまってから治療するより確実に治療費の削減につながります。

 

(出典:朝日新聞)

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