新年あけましておめでとうございます。
鏡を見るときに、皆さんお顔は良く見られると思います。気になるところや特徴も良く理解されているのではないでしょうか。では、鏡を見るときに、お口の中を見られることはありますか?自分の歯の形や色、歯並びや特徴をご存知ですか?なかなかお口の中を良く見ることは少ないのではないかと思います。また、鏡で見える範囲も限られてしまいますので、すべて見て把握することは難しいですよね。しかし、見える範囲でも自分のお口の状態を知ることはとても大事です。
・歯ぐきの色はピンク色ですか?
・歯ぐきは退縮していませんか?
・腫れてプクプクしていませんか?
・歯に着色は付いていませんか?
・舌が汚れていませんか?
・見える範囲で虫歯はありませんか?
などなど、ちょくちょく自分のお口の中を見ていると、自分で変化に気付くこともあります。わかりやすいのは舌です。舌が汚れていると、口臭の原因になりますので、優しく舌クリーナーで汚れを取り除くことで、お口がさっぱりしますし、口臭も予防できます。まず、自分で自分の状態を知ることで、関心を持つようになり、きれいに保ちたいと思う気持ちが湧いてきます。それだけで、歯や歯ぐきを健康に保つパーセンテージが上がると思います。
では、磨き残しがあるかどうかをセルフチェックする方法です。見た目では歯垢の色と歯の色は似ているので、なかなか見分けにくいですが、歯垢染色剤を使うと磨き残しの部位が染め出されて一目瞭然となります。歯科検診の時に行うことが多いですが、ご家庭でもたまに行っていただくととても効果的です。ごくたまに歯科医院での検診時に磨き残しを染め出して見ても磨けていない部位がどこなのか、あまり記憶に残らなかったり時間が経つと忘れてしまうものです。磨き残しは大抵いつも同じ場所というケースが多いです。そのため、リスク部位を知って把握しておくことで、病気から守りやすくなります。
歯は、お顔の印象を決める大切な要素です。鏡で見えない奥や裏側は定期検診でチェックしてもらって下さい。歯はセルフチェックとプロフェッショナルチェックの両方がとても大切です。